ロルフィング®はからだの再教育プログラムです。
手技と動きの教育により、からだの各パーツを本来あるべき位置や状態に戻し、人間が生まれもった楽なからだを取り戻すことを目的にしています。
そこで扱う一つとして筋膜があります。筋膜を本来の状態に戻すと、筋肉の動きが滑らかになるだけでなく、からだ全体への血液や栄養の運搬・老廃物の排出などもスムーズに行われるようになります。
マッサージや整体を受けてもすぐにツラクなりやすい方、運動効果をさらに高めたい方。 一度ロルフィングをお試し下さい。
例えば一度腰痛で治療しても戻る方は、腰痛になる身体の使い方をしていると思います。
そこを修正しない限り、何度も繰り返す事でしょう。
ロルフィングは腰痛と言う症状に対処するというより、根本の部分である姿勢や動きのクセを修正していきます。
そのためには、周りの環境と自分の身体の関係を考えたり、ストレスとの向き合い方を探していったり、五感を開いていったりと、実に色んな事を施術の中で学んでいきます。
今、ここで、身体ときちんと向き合ってみませんか?
創始者アイダ・P・ロルフ博士 (写真左)
ロルフィングはアメリカの生化学者アイダ・ロルフ博士によって開発されました。1940年代のころは治療技術として存在してましたが、いくら治療しても『痛みとの追いかけっこ』だと感じ今のような全体の構造に目を向けるようになったのは1970年代だと聞いています。
筋膜・重力・教育
①筋膜
ロルフィングと筋膜
筋膜とはまさに膜の事です。袋状になってます。
筋肉を包んでいるだけでなく、内臓や骨も膜で覆われています。
すごく表面に近い所の膜もあれば、ずっと深い所の膜もあります。もちろん頭の中にも。
そして膜には、神経や血管なども関わってくるので、筋膜を緩めるだけでも身体はスッキリしてきます。
さらに筋膜は全身にネットワークのように連携しているので、足の筋膜を緩める事で肩が楽になったりする事が起こるのです。
このように筋膜を自由にする事で、いろんな症状が解消されていくことが多いです。
②重力
ロルフィングと重力
人は重力の恩恵を平等に受けて今の身体になっています。例えば赤ちゃんは生まれて重力の恩恵を受けることで、上下の方向性が生まれます。さらに筋肉の発達、神経回路の発達、脳の発達に伴い徐々に立っていきます。
それはまるで人が海から陸に上がり現在の2足歩行の体になった過程を見ている様でもあります。
このように小さい時は重力と友達だったのに、だんだん成長するにつれ重力の恩恵を忘れている人をよく見かけます。
ケガ・病気・ストレスなどによって身体を縮めやすくなるからでしょう。
ロルフィングでは頭の重みがするっと骨盤をすり抜け、足の支えが頭まで行き渡るような状態を目指しています。
重力と友達になると上に伸びてきます。エレガントに。
③教育
ロルフィングと教育
ロルフィングは治療ではなく、身体の使い方の教育と言われる一面もあります。
呼吸の仕方や座り方など習う機会なんてなかなかありません。
人の身体はある筋肉がうまく使えてなくても他のところがカバーしてなんとかしてくれます。
それはある意味では良い機能なのかもしれません。
しかし本来の筋肉が本来の働きをした方がパフォーマンス的にも優れてますし、なにより動きやすく楽です。
ロルフィングでは、理想的な動かし方を体験して、余計な所に力が入ってるのを自覚してもらい、本来の動きの教育をしていきます。
●ロルフィングの10シリーズとよばれるレシピとは・・・
ケガやストレスによる影響をリセットする時、1度や2度のアプローチで完結させようとしたら表面に近い所で身体をまとめる事になる事でしょう。
ロルフィングには、10シリーズ(テンシリーズ)と呼ばれる全10回のコースがあります。
毎回様々な角度から身体に影響を与え、実生活でその身体と向き合って、そしてまた次のセッションで新しい提案をしていきながら身体を整えていきます。
そのアプローチ方法がレシピと呼ばれている秘伝書です。
世界にはたくさんの天才と呼ばれる方がいます。開発者であるアイダ・ロルフ博士もその1人と言われています。天才と呼ばれる人が見ている世界や感覚、それを形として伝えたものレシピに詰まってます。
ロルフィング10シリーズ | 主な目的 | GOAL |
セッション1 |
表層を広げる |
心地よい呼吸 |
セッション2 | 表層を広げる |
足のサポート |
セッション3 |
表層を広げる |
身体の広がり |
セッション4 |
深部に芯をつくる | 内腿と骨盤底の本来の働き |
セッション5 |
深部に芯をつくる | 大腰筋のバランス・内臓空間 |
セッション6 |
深部に芯をつくる |
自由な背骨・仙骨 |
セッション7 | より良い頭の位置 | しなやかな表情筋・新しい感覚を開く |
セッション8&9 | 動きの調和 | 動きの提案・全身のまとまり(1)(2) |
セッション10 |
統合(まとめ) | 自然体のからだ |
禁忌症:
【避けた方がよい】
・ 白血病、動脈瘤、血友病、ホジキン病、塞栓症
・ 感染症、熱性疾患、炎症、出血傾向のある場合
・ 重篤な疾患(心臓疾患、肺結核など)
・ 悪性腫瘍(過去5年以内に再発している場合 )
・ 重度の脳性マヒ
・ 静脈炎、血栓症など血管がもろくなっている場合
・ 強皮症、骨髄炎、ろうそう
・ 発熱しているとき
・ 急性の椎間板障害があるとき(慢性は可)
・ ケガや骨折(6週間~3ヶ月以内のもの)
・ 施術に影響を与える薬を服用中の場合
・ 精神科に通院されている場合
・ 骨粗鬆症、リウマチ
・ 重度の糖尿病
・ 西洋医学的処置が適当だと思われるとき(外傷等)
・ 妊娠5ヶ月以内
・ 飲酒後
※医師の診察を受けておられる方は、かかりつけの医師の同意の上ご予約ください。